弔事とは?読み方や意味・お供え物などの基本知識を解説

2023年8月18日

弔事とは?読み方や意味・お供え物などの基本知識を解説

通夜や葬儀、告別式などのお悔やみごとを弔事といいます。突然の訃報で弔事に参列することになった場合、香典やお供え物、服装などで悩むこともあるでしょう。

 

今回は、弔事の意味や内容、弔事で親族や参列者がすべきこと、弔事のマナーなどを解説します。弔事に参列するにあたって知りたいことを簡潔にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
※仏式の場合をご説明します。宗教や宗派、さらには地域の風習などによってやり方が異なる点に注意しましょう。

弔事とは

弔事(ちょうじ)はお悔やみごとであり、亡くなった方を悼む事柄を表します。弔事の具体的な内容には、通夜、葬儀、告別式、火葬、納骨、初七日もしくは四十九日法要までが含まれており、故人の逝去を悔やむことを目的としています。

 

弔事のひとつである通夜は、葬儀や告別式の前夜に親族や友人が集まって執り行われます。葬儀は故人の成仏祈願を行う儀式であり、告別式は生前に親交のあった方たちが故人と最後のお別れをするものです。葬儀と告別式は本来異なるものですが、現在では区別せずに行われるのが一般的です。

 

似た言葉に「法事」がありますが、法事は一周忌法要など一定の周期で行われるものであり、弔事とは異なるものです。法事は故人の供養を行うことが目的であり、故人との最後の別れを悲しむ弔事と使い分けられています。

弔事と慶事の違い

慶事はお祝いごとを意味するもので、弔事とは反対の意味を持っています。慶事の代表的な例としては、結婚や出産などがあります。

 

そのほかにも、七五三や入園・入学祝いなどの成長をお祝いするものや、還暦のお祝いなどの長寿をお祝いするもの、開業祝いなどのビジネス関係のお祝いごとが慶事に該当します。

 

弔事と慶事を合わせて「慶弔」と表すこともありますが、それぞれ反対の意味があるため注意しましょう。慶事と弔事はどちらもフォーマルな儀式であり、参列の際に気をつけるマナーなどに違いがあります。

弔事ですべきこと

弔事の際に行う必要があることを、親族側と参列者側とに分けて見ていきましょう。

親族がすべきこと

まず、故人と関係のあった人物などに訃報を知らせます。親戚や故人の友人・知人、故人の勤務先、近隣住民のほか、自身の勤め先にも連絡しましょう。連絡する際には、誰が亡くなったのかということに加えて、喪主の名前と連絡先、葬儀の日時などを伝えます。

 

訃報を知らせる手段には、電話、メール、手紙、SNS、地域によっては新聞などもあります。相手に伝われば手段は問いませんが、確実に知らせる必要がある点には注意しましょう。取り急ぎメールを送ったうえで、余裕があれば電話で伝えるなど、確実に伝わるように配慮が必要です。

 

続いて、通夜や葬儀を行います。葬儀会社を選び、場所や日時などさまざまな内容を決める必要がありますが、亡くなってからなるべく早めに行うのが一般的です。

 

遺影にする写真の選択や、棺に納める副葬品の選定、菩提寺の僧侶への相談なども必要です。さらに、参列者数を見込んだうえで会食の準備をします。香典返しの品物や、通夜と葬儀でお渡しする返礼品の準備、僧侶へのお布施などにかかるお金の用意も忘れずに行います。

参列者がすべきこと

通夜、葬儀ともに参列するにあたってふさわしい服装、できれば喪服を準備します。故人と親しい関係にある場合などは、線香、花、長期間保存できるお菓子など、お供え物も用意しておきます。

 

香典の用意も必要です。香典袋の表側にお札の裏側がくるように入れるのが、一般的なマナーです。香典に入れるお金は、新札やあまりにも汚いお札は避け、適度に使用感のあるお札を使いましょう。

 

香典は、故人の宗教や宗派に合わせた表書きを記載します。仏式の場合、通夜や葬儀では「御霊前」「御香典」「御香料」などと記載するのが一般的です。参列する前に、葬儀の宗教や宗派を確認しておきましょう。

 

参列した際には親族にお悔やみの言葉を述べますが、親族は弔事を行うために忙しい状況にあるので、簡潔に故人を悼む気持ちを伝えることがポイントです。長話や、死亡理由を尋ねるといったことは避けましょう。

 

また、葬儀への遅刻は失礼にあたるため、時間と会場は事前にしっかり確認しておくと安心です。

弔事のマナー

参列する側の弔事のマナーを紹介します。

男性の服装

一般的に、ブラックスーツやブラックフォーマルといった喪服を着用するのがマナーです。ただし遺族でなければ、地味な平服でもかまいません。地域性やそれぞれの状況、場面に合った服装を心がけましょう。

 

光沢素材でない黒の地味なスーツ、白無地のレギュラーカラーのワイシャツ、黒無地のネクタイ、黒無地のベルト、黒無地の靴下、黒の靴を着用します。それぞれ光沢のない素材で、シンプルなものが好ましいとされています。

女性の服装

女性の場合も、一般的にはブラックスーツやブラックフォーマルといった喪服が好ましいですが、地味な平服を着用するケースもあります。

 

黒のパンツやワンピース、アンサンブルなどのスタイルを基本として、露出の高い服装は避けます。アクセサリーは結婚指輪以外つけないのが正式ですが、真珠などの一連のネックレスなどをひとつ付けるのはOKです。

 

バッグは黒の布製が基本で、光沢や金具のないシンプルなデザインを選ぶとよいでしょう。ストッキングは黒の薄手、靴はシンプルな黒のパンプスを選びます。髪型は、低い位置でシンプルにまとめましょう。

慶事と重なった場合

もしも弔事と慶事が重なった場合、弔事を優先するのがマナーとされています。慶事は式典などに出席できなくても、後日あらためてお祝いすることが可能ですが、弔事は故人とお別れできる最後の機会です。亡くなった方との関係性も考慮して、優先順位を決めましょう。

お供え物のパターン

お供え物には、故人や先祖への供養や、感謝の気持ちが込められています。お供え物は大きく分けて2つあります。

親族がお供えするもの

親族は、日頃から故人や先祖にお供え物をします。お供え物の定番である「御供」には、香、花、ろうそく、水、飲食(おんじき)があります。

 

香は線香のことで、心と体を浄化させるなどの意味合いがあります。飲食は仏飯などを意味するもので、家族と同じ食事をお供えするのが一般的です。

 

ただし、上に紹介したお供え物は仏式の場合です。宗教や宗派、さらには地域の風習などによってやり方が異なる点に注意しましょう。

参列者がお供えするもの

弔事の際に参列者が用意するお供え物の内容は、故人の宗教や宗派によっても変わりますが、お菓子や果物が一般的とされています。故人が生前に好きだった食品やお酒などを選ぶのもよいでしょう。

 

お菓子や果物などの食品は、常温保存できて賞味期限が長いものがおすすめです。果物であれば、サクランボやメロン、梨、みかんなど、腐りにくいものを選びましょう。

 

個包装になったお菓子などは、余った分を親族が近親者に配ることもできるため、親族に喜ばれやすいお供え物のひとつです。なかでも焼き菓子は、常温保管可能に加え、賞味期限も長く、お供え物にも最適です。

 

和を取り入れた抹茶フィナンシェ 天峰や、アンリ・シャルパンティエ創業当時から愛され続ける焼きたてマドレーヌ、SSからLLまでボックスをご用意したラング・ド・シャ・アソートなど、一つひとつ丁寧に個包装された焼き菓子がとくにおすすめです。

 

こちらのページで、アンリ・シャルパンティエの焼き菓子詰め合わせをご覧いただけます。

まとめ

弔事とは、通夜、葬儀、告別式、火葬、納骨などのお悔やみごとのことです。突然の訃報に慌てるかもしれませんが、故人への哀悼の意を表すとともに、基本知識やマナーを知ったうえで弔事に参列しましょう。

 

参列者は、喪服や香典、お供え物の準備をします。香典の入れ方や服装のマナーなどは守る必要があります。香典の表書きは宗教や宗派によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

 

お供え物を持参する場合は、お菓子や果物などを選びます。お菓子は余った分を配れるなどのメリットがあるのでおすすめです。賞味期限が長く、常温保存できるお菓子を選びましょう。

 

シュゼットオンラインショップでは、豊富な種類のお菓子を販売しています。お供え物のお菓子を選ぶ際は、ぜひチェックしてみてください。

 

シュゼットオンラインショップのTOPページは、こちらからご覧いただけます。

最新のコラム