お彼岸にすることとは?お墓参り・仏壇の掃除・お供えまで流れとマナーを解説

2025年11月13日

お彼岸にすることとは?お墓参り・仏壇の掃除・お供えまで流れとマナーを解説

お彼岸は、春と秋の年2回訪れる日本の伝統的な仏教行事 です。お墓参りや仏壇の掃除など、ご先祖様を供養するさまざまな習慣がありますが、「何から始めればいいかわからない」という方も多いでしょう。
本記事では、お彼岸の意味や時期、行うべきこととマナー、現代ならではの供養の方法まで、わかりやすくご紹介します。

お彼岸とは?意味や時期について

春と秋、年に2回訪れるお彼岸。この期間は1週間ずつ設けられ、先祖を供養するとともに、自分自身の心を見つめ直す貴重な機会となっています。日本の仏教文化に根ざしたこの伝統行事では、多くの人が墓参りをし、おはぎやぼた餅をお供えする風習がありますが、その根底には仏教の深い教えが受け継がれています。
ここではまず、お彼岸の意味と由来、そして春彼岸と秋彼岸それぞれの時期と日程について詳しく解説します。

お彼岸の意味と由来

「彼岸」という言葉は、もともとサンスクリット語「パーラミタ(波羅蜜多)」の訳語「到彼岸」 に由来し、「「悟りの世界 」」や「極楽浄土 」を意味する仏教用語です。
また、お彼岸は、煩悩に満ちたこの世(此岸)から、悟りの世界であるあの世(彼岸)に至るための修行期間を指すこともあります。 この時期にご先祖様を供養することも、六波羅蜜(ろくはらみつ)と呼ばれる仏教修行の実践につながります。
実は、お彼岸の風習は、日本古来の太陽信仰と仏教思想が結びついて生まれた、日本独自のもの です。起源は平安時代にさかのぼり、ご先祖様の供養行事として広まったのは、室町時代といわれています。
さらに、お彼岸の中日にあたる春分・秋分の日は昼と夜の長さがほぼ同じになり、太陽が真東から昇り真西に沈むことから、西方にあるとされる極楽浄土と現世が最も近づく日 と考えられてきました。そのため、この時期にご先祖様の供養をおこなうことで、極楽浄土に近づくことができるともいわれています。

春彼岸と秋彼岸の時期と日程

お彼岸の期間は、春分の日・秋分の日を中日(ちゅうにち)とし、その前後3日間を含む7日間です。
また、この期間の初日を「彼岸入り」、最終日を「彼岸明け(ひがんあけ)」といいます。
たとえば、春分の日が3月20日の場合は、3月17日が「彼岸入り」、3月23日が「彼岸明け」になります。一方、秋分の日が9月23日の年は、9月20日が「彼岸入り」、9月26日が「彼岸明け」です。
なお、「国民の祝日に関する法律」では、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」、秋分の日は「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日」と定められています。 これらの祝日は、多くの人々がご先祖様を供養する時間を持ち、自然や命の尊さに改めて思いを馳せる大切な機会となっています。

彼岸とお盆の違い

お彼岸とお盆は、いずれもご先祖様を供養する日本の伝統行事ですが、その意味や過ごし方には違いがあります。
お盆は夏(一般的には8月13日〜16日) におこなわれる、ご先祖様の霊が私たちのもとに帰ってくるとされる期間です。この期間は、家で盆棚を用意したり、提灯や精霊馬(きゅうりやなすで作った乗り物)を飾ったりして、ご先祖様を迎え入れるおもてなしの行事とされています。
お盆の地域ごとの時期やしきたりについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:お盆はいつ?2025年の日程と地域ごとの時期やしきたりの違いを解説
 
一方で、お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日とした7日間に、私たちからご先祖様へ感謝や祈りを届ける供養の期間です。仏教においては「悟りの境地(彼岸)」へ至るために、自らを見つめ直す修行の期間でもあります。 そのため、お彼岸では、お墓参りや仏壇に手を合わせることを通じて、静かに心を整える大切な時間として過ごします。

お彼岸にすること|流れやマナーについて

お彼岸は、ご先祖様への感謝を伝える大切な期間です。しかし、具体的に何をすればよいのか分からなかったり、正しい作法に不安を感じたりする方も少なくありません。
一般的にお彼岸におこなうことは、次の3つです。
 

  • お墓参り
  • 仏壇の掃除
  • 彼岸会(ひがんえ)に参加

 
ここでは、それぞれの行動の内容とマナーについて、詳しく解説していきます。

お墓参り

お彼岸の行事のなかで、最も広くおこなわれているのが「お墓参り」です。期間中であればいつ訪れてもかまいませんが、あの世との距離が最も近づくとされる中日(春分の日・秋分の日)に合わせる人が多くみられます。
また、お墓参りに出かける際は、数珠・線香・ろうそく・花・お供え物を準備 しておきましょう。現地に着いたら、まずはお墓の清掃から始めます。雑草を除き、墓石を水で洗い、落ち葉やゴミを取り除くことで、心も清々しくなるでしょう。なお、掃除道具やひしゃくは、多くの場合お寺や霊園に備え付けられています。
清掃を終えたら、ろうそく立てに火を灯し、線香を焚きます。 そして、花やお供え物を供えて手を合わせ、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えましょう。
お墓へのお供え物には、故人が好きだった果物や飲み物 のほか、季節のお菓子などがよく選ばれます。供える際は、直接置かず、半紙などを敷 くのが望ましいです。また、お供えしたものはそのままにせず、持ち帰って家族でいただくのがマナー です。

仏壇の掃除

自宅に仏壇がある場合は、お彼岸に合わせて仏壇をきれいに整え、お供えをすることも大切です。
掃除を始めるときは、まず毛払いなどで仏壇や仏具のほこりを払い、やわらかい布で丁寧に拭きます。 香炉の灰は、新し いものに替えると、より清浄な印象になります。 また、作業前に仏壇全体の写真を撮ってから仏具を取り出すと、元に戻す際に迷わず安心です。
掃除が終わったら、新しい仏花や浄水、果物、和菓子などをお供えしましょう。

彼岸会(ひがんえ)に参加

彼岸会(ひがんえ)は、お彼岸の期間中に寺院でおこなわれる、ご先祖様を供養する法要 です。お寺の本堂で合同法要としておこなわれるほか、場合によっては自宅に僧侶を招き、個別に法要をおこなうこともあります。特に、お寺の墓地にお墓を持つ方が参加することが多い行事です。

お布施の金額目安

  • 合同法要:3,000〜10,000円ほど
  • 自宅での個別法要:30,000〜50,000円ほど
  • お車代(僧侶の交通費):距離がある場合は3,000〜5,000円ほどを別途用意

 
金額は家庭や寺院との関係性によっても変わるため、事前に確認しておくと安心です。

服装のマナー

  • 避けるべき服装:露出の多い服、ジーンズやTシャツなどカジュアルすぎる装い
  • 望ましい服装の色味・雰囲気:黒・紺・グレーなど落ち着いた色合いで、清潔感のある服装
  • より無難な服装例:ブラックフォーマルや略喪服に近いジャケット+スラックス(またはスカート)スタイル

 
彼岸会は、形式よりもご先祖様を想う気持ちが大切ですが、参加時の服装やお布施は周囲への配慮として押さえておきましょう。

お彼岸のお供えの基本と注意点

お彼岸では、仏壇に「五供(ごくう)」と呼ばれる5つのお供え物、花・香(線香)・灯燭(ろうそく)・浄水・飲食をそろえるのが基本 です。お供えは彼岸入りから始め、彼岸明けに下げることが一般的で、期間中はお供えが途切れないようにしておきましょう。
お彼岸ならではの定番のお供え物には、春にはぼたもち、秋にはおはぎ があります。季節の果物 もよく選ばれ、地域によっては彼岸団子を供え る風習もあります。
詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:お彼岸のお供えは何がいい?選び方やマナーをわかりやすく解説
 
ただし、お供え物には注意点もあります。仏教の教えでは、殺生を連想させる 生肉や魚、にんにくやねぎなどの五辛(ごしん) は避けるべき品とされています。そのため、これらはお供えしないようにしましょう。

現代のライフスタイルに合わせたお彼岸のかたち

現代では、ライフスタイルの多様化により、お彼岸の過ごし方も変化しています。たとえば、帰省が難しい場合は、オンライン法要 やお供え物の郵送で供養 の気持ちを届ける人が増えています。
また、自宅でできる供養として、仏壇や写真の前で手を合わせる、お花やお菓子をお供えするといったシンプルな方法もあります。こうした形でも、ご先祖様への感謝は十分に伝わります。
大切なのは、自分や家族の生活に合った方法を選び、無理なく続けること。これからのお彼岸は、従来のしきたりを大切にしながらも、暮らしに合わせた柔軟な供養のかたちが広がっていくでしょう。

お彼岸はご先祖様に感謝を伝える大切な節目

お彼岸は、単なる年中行事ではなく、ご先祖様を供養し、感謝を伝える大切な節目です。お墓参りや仏壇へのお供えは、その想いを行動に移す機会であり、忙しい日常の中で心を整える貴重な時間にもなります。
また、お彼岸のお供え物や手土産には、日持ちがして上品な味わいの洋菓子も喜ばれます。アンリ・シャルパンティエでは、法事向けの包装にも対応した高品質なギフトを多数取り揃えています。大切な方への感謝を、美味しさとともに届けてみてはいかがでしょうか。
詳しくは、アンリ・シャルパンティエ公式サイトの「香典返しギフト特集」をご覧ください。
>>アンリ・シャルパンティエ 香典返しギフト特集

最新のコラム