満中陰志とは?香典返しとの違いやマナー、品物の選び方を解説

2024年12月15日

満中陰志とは?香典返しとの違いやマナー、品物の選び方を解説

「満中陰志」(まんちゅういんし)は、故人の四十九日法要を終えた後に贈る香典のお礼品のことです。満中陰志は関西を中心に使われている言葉なので、あまり馴染みがない方もいるかもしれません。

 

満中陰志と香典返しの違いについて詳しく説明し、満中陰志を贈る際のマナーやおすすめの品物についても紹介します。満中陰志について理解を深めたい方は、ぜひご覧ください。

 

満中陰志とは?

満中陰志とは、故人の四十九日法要を終えた後に贈る香典のお礼品のことで、主に関西を中心に使われている言葉です。

 

満中陰志の「満」「中陰」「志」にはそれぞれに意味があります。「中陰」は、故人が亡くなってからの49日間の期間を指します。この期間が終わることを「満中陰」と言い、「志」には感謝の気持ちが込められています。

 

仏教の教えでは、四十九日法要を終えることで中陰が明け、故人の魂が成仏するとされています。このため、満中陰志には「無事に中陰を終えることができました」という感謝の意が込められています。

 

なお、「満中陰志」という言葉は仏教の文化に由来するため、神道やキリスト教など他の宗教の儀式では通常使われません。

満中陰志と香典返しに違いはある?

満中陰志と香典返しは、いずれも香典に対するお礼として贈られる品物を指しますが、その用語の使用地域や文化背景に違いがあります。

 

「満中陰志」という言葉は主に関西地方で用いられる一方、「香典返し」は全国的に広く認知されています。満中陰志は特に故人の四十九日法要の際に贈られる品物を指すことが多いですが、香典返しはそれに限らず、葬儀全般におけるお礼の品として用いられる場合もあります。

満中陰志と粗供養の違いは?

満中陰志以外にも、「粗供養」という中部地方や西日本で使われる言葉があります。そのため、満中陰志と粗供養の違いが気になる方もいるのではないでしょうか。

 

満中陰志と粗供養は、渡すタイミングや意味合いに違いがあります。満中陰志が故人の四十九日法要を終えた後に贈る香典のお礼品のことを指すのに対して、粗供養は、葬儀や法要の当日に喪主が弔問客にお礼として渡すささやかな品のことを指します。

 

また、粗供養は、葬儀の日に参列してくれた人へ渡す「会葬御礼品」として渡す場合と「法事の返礼品」として渡す場合があるため、状況によって用意する品物の金額相場は変わることも知っておきましょう。

 

 

満中陰志を贈る際のマナー

 

満中陰志を贈る際には、いくつか知っておくべきマナーがあります。

 

ここでは、贈る最適なタイミングや金額相場、贈る品物の選び方などについて詳しく解説します。

満中陰志を贈る際のマナーを理解し、感謝の気持ちを込めてお礼の品を贈りましょう。

 

満中陰志を贈る最適なタイミング

満中陰志を渡す時期は、忌明けを迎えた四十九日法要後で、四十九日法要から1カ月以内に贈るのがマナーです。四十九日法要に参加された方へは、一般的に法要終了後、お帰りの際にお 。

 

ただし、近年では葬儀当日に渡す「当日返し」もあります。もし当日返しをする場合は、「満中陰志」は使用できないので、「志」を使いましょう。

 

金額相場について

満中陰志の金額相場は「半返し」といって、いただいた香典の金額の半分をお返しするのが基本です。

 

一般的に香典の相場が10,000円程度が一般的なので、その場合は5,000円程の品物を選びます。いただいた香典が高額な場合は、3分の1程度でも問題ありません。

 

また、葬儀やお通夜で当日返しをする場合は、一律で2,000円~5,000円程の品物を用意しておきます。ただし、いただいた香典が高額であれば、忌明け後に、当日返しの金額を差し引いた品物を「満中陰志」として贈るのがマナーです。

おすすめの品物

満中陰志で贈る品物は、形に残らない「消えもの」を選びましょう。消えものを選ぶ理由には、不祝儀をあとに残さないという考え方があるからです。

 

消えもので定番のお礼品には、お菓子やお茶、洗剤、タオルなどがあります。

避けるべき品物

満中陰志で避けるべき品物には、生肉や生魚など、殺生を連想させるものがあります。

お酒・かつお節・昆布は、縁起物としてお祝い事や神事の贈りものの定番なので、満中陰志の品物では避けたほうがよいです。

 

商品券は贈っても問題はないものの、人によっては香典を返されたと感じて嫌がる方もいます。特に年配の方は商品券を嫌がる方も多いので、避けたほうが無難でしょう。

挨拶状の書き方

満中陰志を郵送する際には、挨拶状を添えるのがマナーです。

 

挨拶状には、以下の内容を書くとよいでしょう。

 

「頭語・お香典へのお礼・戒名と無事四十九日法要が済んだことの報告・故人との生前のおつきあいへのお礼・満中陰志の品物を送ることの報告・略儀で済ませることへのお詫び・結語、日付と差出人名」

 

差出人名は、喪主とすることが一般的です。

 

また、満中陰志は弔事のため、いくつか挨拶状を書く際のルールがあります。

 

・句読点を使わない:句読点は使わず、読みやすさのためにスペースを空けます。

・季節の挨拶は入れない:弔事にふさわしくないため、季節の挨拶は省略します。

・重ね言葉と忌み言葉を避ける:「再度」や「重ね重ね」などの重ね言葉や、不吉な意味を含む言葉を避けます。

 

挨拶状を書く際にはルールに気をつけながら、感謝の気持ちを伝えていきましょう。

 

以下で挨拶状の例文を紹介します。

 

<挨拶状の例文>

 

拝啓

 

皆様におかれましては ますますご清祥のこととお慶び申し上げます

このたびは 父(母)の葬儀に際し ご多用中にもかかわらずご会葬賜り また貴重なるお香典を頂戴し、誠にありがとうございました

お陰をもちまして 先般四十九日の法要を滞りなく済ませることができました

つきましては些少ではございますが お礼のしるしとしてお品をお送りさせていただきましたので御受納くださいませ

本来であれば拝眉の上ご挨拶申し上げるべきところ略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます

 

敬具

日付

喪主名

 

 

のし(掛け紙) について

満中陰志は弔事なので、のしの絵柄が付いていない「掛け紙」を添えます。掛け紙の表書きは「満中陰志」で、水引は「黄白、または黒白の結び切り」のものを使用していきましょう。一般的に、弔事では「不幸は一度きりにしたい」という意味を込めて「結び切り」の水引を選びます。

 

また、弔事の水引の色は一般的に黒白ですが、満中陰志を使う関西地方では、弔事の水引に黄白を使うことも多いです。

 

シュゼットオンラインショップでは、ご用途にあわせたのし紙をご用意しています。ご指定の表書きやお名前もお入れできますので、ぜひご利用ください。

 

>>ギフトラッピングについて

 

アンリ・シャルパンティエ|満中陰志でおすすめのギフト</h2>

アンリ・シャルパンティエは、全国の百貨店やショッピングモールでお菓子を販売しているパティスリーで、満中陰志に最適なギフトを多数ご用意しています。

 

以下に、満中陰志におすすめのギフトを紹介しますので、ぜひご検討ください。

 

フィナンシェ・マドレーヌ詰合せ 2種36個入り

「フィナンシェ・マドレーヌ詰合せ 2種36個入り」は、こだわりの素材と伝統的な製法で作られた焼き菓子の詰め合わせです。

特に満中陰志としてお選びいただく際には、形に残らない「消えもの」として最適です。また、個包装でお配りしやすく、幅広い年齢層に喜ばれるでしょう。

 

>>フィナンシェ・マドレーヌ詰合せ 2種36個入り

 

プティ・タ・プティ・アソート Lボックス 19種68個入り

「プティ・タ・プティ・アソート Lボックス 19種68個入り」は、多彩な焼き菓子を贅沢に詰め合わせたギフトセットです。このセットには、19種類もの異なるお菓子が68個も入っているため、贈り先の好みにかかわらず喜ばれることでしょう。

満中陰志やお礼の品にふさわしい、高級感あふれるパッケージも魅力のひとつです。

 

>>プティ・タ・プティ・アソート Lボックス 19種68個入り

 

まとめ

満中陰志は、故人の四十九日法要を終えた後に贈る香典のお礼品であり、主に関西地方で使われる言葉です。この特別なお礼の品を贈る際には、地域や宗教の習慣に合わせた基本的なマナーを守ることが重要です。この記事が、満中陰志についての理解を深め、適切な贈り物を選ぶ際の参考になれば幸いです。

アンリ・シャルパンティエの商品は、幅広い年代の方に愛されるお菓子を取り揃えており、満中陰志のギフトとしても最適です。心のこもったお礼の気持ちを伝えるために、ぜひアンリ・シャルパンティエの商品をご利用ください。

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