お歳暮のしの選び方と書き方|贈る前に知っておきたい基礎知識

2026年1月14日

お歳暮のしの選び方と書き方|贈る前に知っておきたい基礎知識

お歳暮に添える「のし」は、相手への敬意や感謝の気持ちを包み込む、日本の美しい贈答文化のひとつです。
しかし、「水引はどれを選べばいい?」「名前の書き方は?」など、いざ準備を始めると迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。

本記事では、のしの意味や由来といった基礎知識から、シーン別の選び方、表書きのマナーまでをわかりやすく解説します。初めてお歳暮を贈る方はもちろん、毎年のマナーを改めて確認したい方も、ぜひ参考にしてください。

お歳暮に添えるのしの意味と由来

「のし」は単なる飾りではなく、古くから相手への思いやりを表すしるしとして大切にされてきました。その背景を知ることで、より心を込めて贈りものを準備できるはずです。

熨斗(のし)とは何か?

熨斗(のし)は、平安時代から縁起物として用いられてきた「のしアワビ(熨斗鮑)」が起源とされています。アワビを薄く伸ばし、長寿や繁栄を願って贈りものに添えたことが始まりです。

現在ではアワビそのものではなく、その象徴として黄色い飾りが印刷されており、「お祝いの気持ちを添える」という意味を引き継いでいます。形式化された現代でも、相手への敬意や感謝を表す大切な役割は変わりません。

のしと水引、のし紙の違い

よく耳にするこれらの言葉ですが、実はそれぞれ役割が異なります。
 

  • のし:ギフト右上にある黄色い飾り部分のこと
  • 水引:紅白などの帯状の結びで、贈りものの用途を表すもの
  • のし紙:のし・水引・表書きをひとつにまとめた紙全体

 
この違いを理解しておくと、場面にふさわしいのし紙を選びやすくなります。お歳暮に適した水引については、次の章で詳しく解説します。

のし紙の種類と選び方|水引・短冊の基本を押さえよう

のし紙にはさまざまな種類があり、用途に応じて選ぶ必要があります。ここでは、お歳暮でよく使われる水引の種類や、よりカジュアルな贈りものに便利な短冊のしについて解説します。

水引の種類と意味

お歳暮では、「紅白の蝶結びの水引」を使用するのが基本です。蝶結びは「何度でも結び直せる」ことから、お歳暮やお中元、出産祝いなど、何度あっても喜ばしいお祝いごとに用いられます。

水引には婚礼用の「結び切り」や、弔事に用いられる「黒白」「黄白」など、ほかにもさまざまな種類があります。場面によって使い分ける必要があるため、弔事や婚礼の水引と混同しないよう注意しましょう。

短冊のしの使い方と注意点

近年増えている「短冊のし(略式のし)」は、通常ののし紙を短冊状に簡略化したものです。カジュアルな贈りものや、ギフト包装のデザインをそのまま見せたい場合、あるいは小さめのギフトをすっきり見せたい場面などでよく利用されます。

宅配便でお届けする場合や、親しい間柄の方へ贈る場合は、短冊のしでもマナー違反にはなりません。ただし、目上の方へ改まって贈る場合や、持参して手渡しする場合は、通常の「掛け紙(のし紙)」を選ぶとより丁寧な印象になります。

ただし、目上の方への贈りものや、ビジネスシーンでの正式なお歳暮には、従来ののし紙を使用した方がより丁寧な印象になります。贈る相手やシーンに合わせて、短冊のしにするのか通常ののし紙にするのかを選び分けることが大切です。

お歳暮の表書きと名前の正しい書き方

のし紙の「表書き(上段)」と「名入れ(下段)」は、贈り主の顔とも言える部分です。相手に誰からの贈りものかがはっきりと伝わるよう、正しく記載しましょう。

表書きは「御歳暮」が基本

お歳暮の表書きは、中央上部に「御歳暮」と記すのが基本です。もし手配が遅れ、お歳暮の時期(一般的に12月20日頃まで)を過ぎてしまう場合は、時期に合わせて表書きを変えることで失礼なく贈ることができます。
 

  • 年末に間に合わない場合:「御年賀」
  • 年始を過ぎた場合:「寒中御伺」「寒中見舞」
  • 日頃のお礼をさりげなく伝えたい場合:「御礼」

 

名前の書き方(名入れ)

水引の下部には、贈り主(ご自身)の名前を記します。

個人で贈る場合

基本的にはフルネームが丁寧とされていますが、個人で贈る場合であれば、相手が目下の方や親しい間柄であれば名字だけの記載でもマナー違反にはあたりません。同姓の方と区別するためにもフルネームをおすすめします。

複数名で贈る場合は、人数や関係性によって名前の書き方が変わります。

夫婦・家族で贈る場合

夫婦で贈る場合は、右に夫、左に妻の名前を添える書き方が一般的です。

夫婦で贈る場合は、世帯主(夫)の名前を中央(または右側)に書き、その左側に妻の名前を添える「連名」にするのが一般的です。

お子様を含めた家族全員で贈る場合、宛先がご実家や親しい親戚であれば全員の名前を書くこともありますが、人数が多いと文字が小さくなり、読みづらくなってしまいます。そのため、3名以上になる場合は代表者の名前を中央に書き、その左側に「他家族一同」と添える書き方がスマートです。

友人や同僚など複数人の場合

複数名で贈る場合、人数や関係性によって書き方が異なります。のし紙のスペースには限りがあるため、「3名までなら連名」「4名以上なら一同」を目安にするとバランスよく仕上がります。

3名までの場合(連名)
水引の下部、一番右側が「上位」の位置となります。

職位や年齢に差がある場合、目上の方(役職の高い方、年長者)を一番右に書き、順に左へと並べるのが正式なマナーです。

友人同士など関係が対等の場合、右から五十音順で並べると、角が立たずスマートです。

4名以上の場合(一同)
全員の名前を書くと文字が小さくなり読みにくくなるため、代表者の名前のみを書くか、グループ名でまとめます。

書き方代表者名を中央に書き、その左側に「他一同」と添えるか、中央に「○○課一同」「○○(サークル名)有志一同」と記します。

表書きを「一同」とした場合は、全員のフルネームを書いた別紙(中包みやメッセージカードなど)を必ず中に入れましょう。誰からの贈りものか正確に伝わり、相手の方がお礼やお返しをする際の助けになります。

会社名の入れ方と注意点

法人として贈る場合は、会社名と担当者名のどちらも伝わるよう、書き方の順番に気を配ることが大切です。

のし紙の表書きは「縦書き」が基本です。水引の下部中央に「代表者の氏名(フルネーム)」を大きく書き、その右側の行に、やや小さな文字で「会社名」を添えます。

<記載例>
(右側)株式会社○○
(中央)営業部 山田太郎

このように表記すると、組織としての礼儀を示しつつ、誰が贈ったのかも相手にわかりやすく伝わります。

会社名が長く、一行に収まりきらない場合でも、「(株)」や「(有)」のように略称を使うのはマナー違反です。お歳暮は正式な贈りものですので、必ず「株式会社」などの正式名称で記載しましょう。

文字数が多くなる場合は、全体の文字サイズを小さくしたり、文字を縦長に調整したりして、バランスよく収めるようにします。

また、複数名の担当者で贈る場合には、代表者名を記したうえで「○○課 一同」と添える方法もよく使われます。法人ならではの形式ですが、読みやすさとわかりやすさの両方に配慮できる書き方です。

この場合も、具体的なメンバーの名前を記した別紙を中に入れると、より丁寧で親切な対応となります。

内のしと外のしの使い分け

のし紙を包装紙の内側に掛けるか、外側に掛けるかによって、相手への見え方や受け取る際の印象が変わります。厳密な決まりはありませんが、現代のお歳暮では「どのように渡すか(配送か手渡しか)」を基準に選ぶのが一般的です。

配送で贈るなら「内のし」

品箱にのし紙を掛け、その上から包装紙で包む方法です。
 

  • メリット:のし紙が包装紙の内側にあるため、配送中に破れたり汚れたりする心配がありません。
  • 相手への印象:包装紙を開けるまで表書きが見えないため、「控えめな気持ち」や「奥ゆかしさ」を感じさせるスタイルです。
  • おすすめのシーン:宅配便でお届けする場合。

 
現在はお歳暮の多くが配送で贈られるため、この「内のし」が主流となっています。

持参して手渡すなら「外のし」

包装紙で包んだ上から、のし紙を掛ける方法です。
 

  • メリット:贈りものの目的(お歳暮であること)や、贈り主の名前がひと目で分かります。
  • 相手への印象:気持ちを強調して伝えられるため、お祝い事や、改まってご挨拶に伺う際に適しています。
  • おすすめのシーン:取引先やご実家へ直接出向き、手渡しする場合。

 

のしが不要なケースとは?喪中や生ものギフトの場合

のし紙は、すべての贈りものに必ず掛けるものではありません。相手の状況や品物の性質によっては、あえて「のし飾り(右上の飾り)」を外したり、水引のない紙を使ったりするほうが適切な場合もあります。

喪中の相手に贈る場合の注意点

喪中の相手に対しては、祝い事を連想させる「のし付き」の贈りものは避けるのが一般的なマナーです。そのため、のしを付けずに「御歳暮」や「御伺」などの表書きのみにするのが適切とされています。

また、お歳暮の時期を過ぎてしまった場合は、松の内(一般的には1月7日頃)を過ぎた段階で「寒中見舞い」に切り替えるのがよいとされています。相手の状況に寄り添う気遣いが大切です。

お歳暮を一度だけ贈る場合

本来、お歳暮は「今後とも末永くお願いします」という意味を込めて継続的に贈るものです。

「今年特にお世話になった感謝を伝えたいけれど、来年以降は贈る予定がない」という場合は、あえて「御歳暮」とせず、「御礼」という表書きにするのがおすすめです。こうすることで、相手に「毎年贈らなくても大丈夫ですよ」という暗黙の気遣いを伝えられ、負担をかけない丁寧な贈りものになります。

生もの・海産物などの場合は?

古くから「命のあるものにはのしを付けない」とされており、特に海産物や生鮮食品などのギフトではこの考え方が今も残っています。そのため、のしを付けない、または短冊のしのみを添えるといった控えめな形がよく用いられます。

アンリ・シャルパンティエで選ぶお歳暮|スイーツギフトで感謝を伝える

洋菓子は、小さなお子様からご年配の方まで幅広く喜ばれるため、お歳暮の定番として愛されています。創業の地・芦屋で育まれたアンリ・シャルパンティエのスイーツは、代表商品「フィナンシェ」をはじめ、素材と製法にこだわり抜いた確かな味わいが特徴。個包装で日持ちもするため、ご家庭はもちろん、法人の贈りものとしても安心してお選びいただけます。

外のし・短冊のしに対応した商品が豊富で、法人名入りののしや担当者名との併記にも対応可能です。注文画面で表書きや名入れを簡単に設定できるため、初めて利用する方でもスムーズに準備が進められます。

お歳暮特集ページでは、定番のフィナンシェや人気の詰め合わせなど、シーンに合わせて選びやすいギフトが揃っています。贈る相手を思い浮かべながら、ぴったりの一品を選んでみてはいかがでしょうか。
>>アンリ・シャルパンティエお歳暮ギフト特集

まとめ|お歳暮のしのマナーを守って、気持ちよく年末を迎えよう

「のし」は、単なる形式ではなく、日本人が古くから大切にしてきた「相手を敬う心」の表れです。少し難しく感じるマナーも、その意味を知れば、感謝の気持ちをより真っ直ぐに届けるための手助けとなってくれるはずです。

今年のお歳暮は、正しいマナーと心遣いを添えて、大切な方へ一年の感謝を伝えてみませんか。丁寧に選んだそのひと品が、心温まる年末の交流につながるはずです。

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